台湾コーラ「黒松沙士(くろまつさし)」
サルトリイバラ科の植物の根から抽出されたサルサパリラエキスをベースにした湿布味・サロンパス味と呼ばれる台湾からの輸入炭酸飲料を実際に飲んだ感想と評価について
台湾のポピュラーな炭酸飲料「黒松沙士」
台湾からの輸入炭酸飲料「黒松沙士」は台湾の大手飲料メーカー黒松公司が看板商品として発売している台湾で人気の炭酸飲料、俗に言う”台湾コーラ”とよばれるドリンクだ。
黒松沙士の読み方は(くろまつさし、ヘイソンサースー)
サルトリイバラ科の植物の根から抽出されたサルサパリラエキスをベースにした炭酸飲料で日本ではなじみがない薬草炭酸飲料といったジャンルになる。
サルトリイバラ属はつる植物で全世界に約350種が分布し、古くからハーブ・山菜や生薬・漢方薬に用いられ、リューマチや痛風、風邪、解熱剤として使用され、ヨーロッパでは16世紀から淋病や梅毒などの性病の治療薬としても用いられていた。サポニン配糖体が多く含まれ、一時は運動能力を高めるとして、ステロイド剤としても使われたことがあった。その他皮膚疾患(おでき、ただれ、ニキビ、湿疹、乾癬)、水銀中毒の薬の材料としても使われていたのである。利用部位は主に乾燥した根及び根茎である。
日本へは中華食材を中心とした輸入食材の卸販売を行う東永商事株式会社が輸入者となり小売店へ卸している。
黒松沙士の味を日本人が表現するとサロンパスのような味、湿布味などと酷評される味わいとなっている。
台湾コーラ「黒松沙士」の原材料名と栄養成分表示
【台湾コーラ「黒松沙士」の栄養成分表示】
品名:台湾コーラ
名称:炭酸飲料
原材料名:砂糖(台湾製造)/炭酸水、カラメル色素、クエン酸、香料
内容量:330ml
原産国:台湾
輸入者:東永商事株式会社
【台湾コーラ「黒松沙士」の栄養成分表示(100gあたり)】
- エネルギー 43kcal
- たんぱく質 0.3g
- 脂質 0g
- 炭水化物 10.6g
- 食塩相当量 0.1g
台湾コーラ「黒松沙士」330ml缶パッケージ(翻訳シール)より引用
湿布やサロンパス味と酷評される「黒松沙士」だが、日本でも一部に絶大な人気を誇るルートビア系によく似た味わいとされている。
しかしルートビアもまた湿布味、サロンパス味とよばれる炭酸飲料で、浸透潤滑剤のCRC556(呉KURE556、クレゴーゴーロク)味なんて表現をされていたりもする炭酸飲料だ、
こうなると黒松沙士のヤバそうな味が想像できるというもの...
それでも台湾ではメジャーでポピュラーな炭酸飲料なのだ、味わいの中にきっと光る何かがある...!と信じて飲んでみよう!
ルートビアよりはマシな湿布・サロンパス・CRC556味
「黒松沙士」のプルタブをあけて香りを嗅いでみると予想通りに湿布・サロンパス・CRC556系の香りが強く漂ってくる。
もうこの香りだけでNGになる人が多く、一口飲んでギブアップするのは恥ずかしいことでも珍しいことでもない。
実際に飲むと完全に湿布・サロンパス・CRC556
分かってはいたがやはり独特でインパクトのある無茶な味の炭酸飲料だ、
例えば軽い雰囲気の罰ゲーム用、youtuberの罰ゲーム用としての需要が高い...と、別の意味で高評価できる。
ただし「黒松沙士」は炭酸が強く、甘さと酸味も強め(湿布・サロンパス・CRC556も強いけど)なのでルートビアよりはマシな味と評価できる。
ドクターペッパーやチェリーコークに似ている味との表現もあるが、それは大きな間違いだ。チェリーコークやドクターペッパーに湿布・サロンパス・CRC556のような風味を感じる人はいないだろう。
できれば湿布味を弱めてもらえれば案外エナジードリンクのように飲める、もしかすると新しい味覚のエナジードリンクとしてヒットする可能性は秘めていると僕は考えている。
ただ現状の「黒松沙士」は無茶な味に変わりがないもの、台湾では美味いと高評価されるのだろうが日本では低評価がデフォなドリンクだ。
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