王老吉(ワンラオジー)
中国では一般的な存在とされるハーブティーを実際に飲んだ感想と評価について
チャイニーズハーブティー「王老吉」
中国からの輸入飲料「王老吉(ワンラオジー)」とは、中国では漢方系のハーブティーとしてポピュラーに飲まれている甘い系のハーブティーだ。
日本ではあまり見ることがない王老吉、それでもSNSでは日本人が実際に飲んだ評価は悪くなく、美味しいといった声がけっこうある。
輸入元の東永商事㈱としてはチャイニーズハーブティーと表現しており、内容的には草や葉物を原材料とする茶に砂糖を加えたもの、
その味は甘くても食事に合うとされているハーブティーなのだ。
王老吉の原材料名と栄養成分表示
品名:チャイニーズハーブティー
名称:清涼飲料水
原材料名:砂糖、センソウ、インドソケイ、ミクロコス茶、菊花、スイカズラ、カンゾウ/香料(ウツボグサ)
内容量:310ml
原産国名:中国
輸入者:東永商事株式会社
【栄養成分表示(100ml当たり)目安】
- エネルギー 38kcal
- たんぱく質 0g
- 脂質 0g
- 炭水化物 8.9g
- 食塩相当量 0g
引用元:王老吉310ml缶パッケージ
原材料で使われる中で日本では聞きなれない材料を軽く解説すると、センソウ(仙草)とは煎じて飲むと、喉の渇き、発熱に効用があるとされる一年草
インドソケイとは熱帯・亜熱帯域で栽培される落葉樹、煎じて飲むと痛みなんどの鎮静効果があるとされている。
ミクロコス茶とは東南アジアを中心に分布されているアオイ科の葉を茶にしたもの、効果は不明。
スイカズラとは半落葉性つる植物、皮膚病に効くとされ、漢方薬などでも使われている。
王老吉の原材料だけを見ると、期待できる効果は別にしても漢方系のハーブティーとするのが妥当だろう。
では味はどうなのか?本当に甘いハーブティーが食事にあうようなものなのか、実態に飲んで確かめてみよう~!
あんず・のど飴・ルイボスティーをミックスしたような複雑な味
王老吉のプルタブをあけて香りをチェックすると、あんずっぽい香りがほのかにする。
そこにハーブティーらしい香りはなく、フルーツ系ウォーターっぽい感じだ。
実際に飲んでみると、あんず・のど飴・ルイボスティーの味をミックスさせたような複雑な味わい。
砂糖の甘さがガツンとくるほど甘く、ハーブティーというよりもソフトドリンクに近い...これをお茶として良いのかどうなのかと思うほどであり、
食事に合うとは評価できない飲料...なのだが、けっこう美味いのだ。
王老吉は、あんず味とのど飴味がベースにあるので、薬っぽい味や栄養ドリンクのフルーツシロップっぽさがあるのも特徴的。
だからと言って甘さが強いので体に良さそうな感じが全くしないのも面白い。
試しに炭酸水で割って飲んでみると完全にソフトドリンク状態になってしまった。ただし炭酸水で割ると味がかなり薄まってしまうのが難点。
王老吉そのままの濃さで炭酸ならチャイニーズエナジードリンクとしてイケそうな可能性を感じる...そう、中毒性があるクセになる味わいなのだ。
あんず・のど飴・ルイボスティーをミックスしたような飲料は日本の飲料市場にはない味なので、大手飲料メーカーが少しテコ入れ開発をすれば「新しい味」として通用するように思える。
正直言って飲む前はどう考えてもヤバいとしか思えなかった王老吉、だが実際に飲んでみると人生で経験したことが無い味わいに驚く、それでいて不味くなくクセになる味...
甘さは強くても中国でポピュラーな飲料なのも頷けるドリンクだ。