サントリー「C.C.レモン ブドウ糖ミックス」
ブドウ糖を連想させるタブレット菓子のような香りを加えたC.C.レモンを実際に飲んだ感想と評価について
「C.C.レモン ブドウ糖ミックス」は終売しています
ブドウ糖をミックスした季節限定のC.C.レモンが登場「C.C.レモン ブドウ糖ミックス」
サントリーから2022年1月18日より季節限定で発売されたC.C.レモン ブドウ糖ミックスは、レモン40個分のビタミンCが含まれる中高生に人気の炭酸飲料「C.C.レモン」にブドウ糖を加えることでタブレット菓子のような香りが楽しめる炭酸飲料だ。
ブドウ糖を連想させるタブレット菓子とは一般的にラムネをしめすもの、ブドウ糖の主な働きは脳のエネルギー源となるものだ。
ブドウ糖の文字を前面に出すことでラムネの炭酸飲料を出す「C.C.レモン ブドウ糖ミックス」、近年ではポッカサッポロが「ブドウ糖ソーダ」といった商品名の炭酸飲料を発売している。
ではなぜ「ラムネ」と表現せずに「ブドウ糖」の文字でラムネっぽさを表現するのか?そのままラムネでいいじゃないか?といった素朴な疑問があるだろう。
これには炭酸飲料の「ラムネ」として発売できない大企業ならではの事情があるのだ。
C.C.レモン ブドウ糖ミックスの原材料名と栄養成分表示
品名:炭酸飲料
原材料名:糖類(果糖ぶどう糖液糖(国内製造)、砂糖、ぶどう糖)、レモン果汁/炭酸、香料、酸味料、ビタミンC、ベニバナ色素、パントテン酸カルシウム、ビタミンB6、カロチン色素
内容量:500ml
【栄養成分表示(100mlあたり)】
- エネルギー 43kcal
- たんぱく質 0g
- 脂質 0g
- 炭水化物 10.7g
- 食塩相当量 0.08g
- ビタミンB6 0.3mg
- ビタミンC 160mg
- パントテン酸 0.1~1.4mg
ぶどう糖 2.0g~6.0g
純水使用・保存料不使用
サントリー「C.C.レモン ブドウ糖ミックス」PET500mlパッケージより引用
大企業は「ラムネ」を作れない
日本では大企業と中小企業が共存共栄していくために「分野調整法」という法律がある。
分野調整法の中にはラムネ、シャンメリー、びん詰コーヒー飲料、びん詰クリームソーダ、ポリエチレン詰清涼飲料、焼酎割り用飲料の6種類は中小企業特有の商品と規定されており、
ラムネの定義は「玉ラムネびんに詰められた炭酸ガス入り飲料」をしめしている。
そして「ラムネ」という名称は、玉詰びんに詰められた炭酸飲料について使用されてきたものとして理解されているものなのだ。
だから大企業ではラムネを作れない。
つまり「玉ラムネびんに詰められた炭酸ガス入り飲料」ではなくPETボトルの炭酸飲料で「ラムネ」としなければ大企業でもラムネっぽい味の炭酸飲料でも問題ない。
このような背景を知ればサントリーC.C.レモン ブドウ糖ミックスの「どこか懐かしいお菓子の味わい」「ブドウ糖を連想させるタブレット菓子のような香りをミックス」といった回りくどい表現をする理由が分かるはずだ。
お菓子のラムネ味にレモンをミックスした味、通常のC.C.レモンと全く異なる炭酸飲料
C.C.レモン ブドウ糖ミックスを開栓して香りを嗅いでみると、ラムネの香りがメインでレモンの香りはほとんどない状態になっている。
香りだけでいえばC.C.レモン感ゼロ。
実際に飲むと、お菓子のラムネ味にレモン少しブレンドした味わいの微炭酸飲料だ。
甘さ強めで酸っぱさ弱め、通常のC.C.レモンとは全く異なる味の炭酸飲料に仕上がっている。
メインの味がお菓子のラムネなのでC.C.レモン感はほぼ無し、C.C.レモンらしい酸っぱい刺激を求める人には全く合わないだろう。
C.C.レモン ブドウ糖ミックスが「美味い/まずい」で評価すると、僕は美味いと評価するが、評価がかなり割れる味であることも事実。
C.C.レモン好きにとってはコレじゃない感がもの凄く、かなり強いお菓子のラムネ味にはエナジードリンクのようなケミカル感もある。
ようは自然な味ではない、人工的に作られた甘く中毒性がある魔エキスのような味、ヤバい美味さ系の味なのだ。
エナジードリンク好きの僕としては美味いと評価するしかない。ただし万人に受け入れられる味ではないことも確かだ。