不二家の「桃スカッシュ」
ひなまつりシーズンに相応しいペコちゃんの桃炭酸ドリンクを深く味わう
スペイン産白桃を使った「桃スカッシュ」
2019年2月18日に全国発売された不二家の「桃スカッシュ」は3月のひな祭りシーズンに合わせたピンクボトル×ペコちゃんのデザインで見た目にも可愛らしい雰囲気が漂う炭酸飲料だ。
桃スカッシュで使用している桃はスペイン産の白桃でドリンク自体の果汁は10%未満と多め、不二家によれば炭酸飲料が好きな方、ペコちゃんか好きな方をターゲットとしているがこれはターゲット選定を失敗しているか後付けのターゲットのようにしか思えない部分がある。
中にはペコちゃんが好きだから桃スカッシュのパッケージデザインを見て購入する人もいるとは思う、しかしそれだけで売れるドリンクには成りえないのがドリンク業界。味が美味しくなければ売れ残り、安売りのスーパーに並びまくってしまうといった残酷な現実がある。
また炭酸飲料が好きな方をターゲットとしているが、炭酸飲料のターゲットが広すぎて全く絞れていない。
一言に「炭酸飲料」といっても現在は微炭酸飲料・炭酸飲料・強炭酸飲料と3つに分類されるのがドリンクの世界ではもはや常識、そして果汁系の炭酸...とくに桃スカッシュのような果汁10%未満の場合は微炭酸との組み合わせドリンクが多いのも常識だ。
僕が思うに不二家の桃スカッシュが「ターゲット」といった文字を使っているのは単なる後付け、厳しいようだがあまり仕事の出来ない人間が使った文字の内容だと思う。
桃スカッシュの原材料名と栄養成分
原材料名
糖類(果糖ぶどう糖液糖、水あめ)、もも果汁/炭酸、香料、酸味料
栄養成分(100ml当たり)
- エネルギー42kcal
- たんぱく質0g
- 脂質0g
- 炭水化物10.4g
- 食塩相当量0.019g
桃スカッシュのパッケージより引用
桃スカッシュはスペイン産の白桃使用とはなっているもののパッケージにスペイン産白桃についての詳しい記載はなかった。
こうなってくると桃スカッシュを飲む前からイマイチなドリンクとして感じてしまう部分が多くある...つまり商品についての説明が雑なのだ。
商品を売り込むにはセールスポイントがとても重要であることはどの業界も変わらない。ましてやペットボトル飲料とはスーパーやコンビニで似たような商品が多数並べられ、新商品で初見のお客様の場合はパッケージデザインやブランドで購入するしかない。
ではドリンク市場における不二家の影響力を考えてみると少なくとも強いとは言い難いだろう。
不二家のもつ商品で強いブランド力を持つドリンクはネクターであり仮に桃スカッシュがネクターブランドから発売していれば「スペイン産白桃使用」のようなキャッチコピーは必要なかったかもしれない。
では実際に桃スカッシュを飲んでみよう。
恐らく厳しい評価になり、製造メーカーの人間は目をそむけたくなる内容とは思うがそれは仕方のないことだ。
爽やかな白桃味としゅわっとほぐれる微炭酸がうまい!桃スカッシュ
桃スカッシュのペットボトルキャップをあけて香りを確認すると炭酸と一緒に優しい桃の香りが鼻に飛び込んでくる。
ひと口飲んでみるとキメの細かい炭酸...いや、これは微炭酸だろう、桃と微炭酸が爽やかに舌をじゅわっと優しく刺激、そのまま心もしゅわっとほぐれる...
一体どういう事なのだろうか?パッケージデザインや内容からは美味そうに見えなかった不二家の桃スカッシュ、しかし実際に飲んでみるとかなりのうまさだ。
桃スカッシュはパッケージに微炭酸と明記していないのに微炭酸な味わい、しかもキメの細かい上質な微炭酸だ。
桃の味自体は普通なのだが丁度良い酸味が加わっており唾液がじゅわっと染み出まくりあっという間に飲み干してしまった。
おかげで肝心の後味についての評価を忘れてしまった、多分スッキリした後味だったのではないかと思っている。
不二家は桃スカッシュを3月3日のひな祭りシーズンに合わせて発売とのことだがこの味なら年間通しての発売でも全く問題ないはずだ。
ドリンクと新発売で初見で購入して美味ければリピート購入するもの、桃スカッシュは大手飲料メーカーの微炭酸果汁ドリンクにも対抗出来る味と僕は高評価しているので気になる人は試して欲しい。
そんな風に、僕は思う。