アサヒ飲料「三ツ矢クラフトコーラ」MITSUYA CRAFT COLA
コーラフレーバーをベースに柑橘と8種の厳選スパイスで仕上げた手作り感のあるクラフトコーラを実際に飲んだ感想と評価についてレビュー
三ツ矢クラフトコーラは2022年11月8日にパッケージデザインが微妙にリニューアルされました。



三ツ矢ブランドの技術が詰まったクラフトコーラ「三ツ矢クラフトコーラ」
アサヒ飲料の三ツ矢ブランドから2022年1月18日より発売された「三ツ矢クラフトコーラ」は、一般的なコーラフレーバーをベースに柑橘と8種類のスパイスを隠し味に加えた手作り感があるクラフトコーラ。
『素材の風味を活かす非加熱製法で仕上げた自信の逸品』として、三ツ矢ブランドの名に恥じない仕上がりのクラフトコーラとして発売された。
一般的にクラフトコーラとは「職人が作るコーラ」「手作りのコーラ」を表したコーラのこと。
大手飲料メーカーが作るコーラとは違い、独自の素材や地域的なものを表現した少量生産のコーラがクラフトコーラとよばれている。
つまり大手飲料メーカーであるアサヒ飲料が「クラフトコーラ」を名乗っている時点で違和感しかないもの、クラフトコーラ好きにとってはとくに違和感があるはずだ。
しかし現実は大手飲料メーカーのポッカサッポロもクラフトコーラを発売。
初期モデルはマズいクラフトコーラだったが、リニューアルにより前モデルとは格段に異なる味にブラッシュアップしてヒットさせた経緯がある。
これはクラフトコーラに明確な定義がないので何でもアリが現状なため。
つまり大手飲料メーカーが名乗るクラフトコーラとは、「一般的なクラフトコーラっぽい味の大量生産コーラですよ~」を意味していると考えるのが妥当だろう。
クラフトコーラのブームを作った伊良コーラからすれば、大手飲料メーカーが名乗るクラフトコーラには一言物申したいのではないだろうか。
柑橘と8種類のスパイスは非公開
クラフトコーラといえば柑橘とスパイスが鍵となり独特な風味が味わえるコーラだ。
柑橘とスパイスの内容を明かす必要はないが、クラフトコーラはある程度の内容を開示している場合が多い。
クラフトコーラにおいて、一般的に外せないスパイスは「カルダモン」「ナツメグ」「シナモン」「クローブ」「カルダモン」など。
ここから先は企業秘密にしている場合が多く、柑橘類はレモンをベースに何かを加えているケースが多い。
三ツ矢クラフトコーラは柑橘もスパイスも非公開、『爽やかでほどよい甘さが楽しめます。』と味の表現をしているのみ。
クラフトコーラを名乗る商品にしては少々雑であり、クラフトコーラ好きでなくとも一言物申したくなるように思える。
三ツ矢クラフトコーラの原材料名と栄養成分表示


名称:炭酸飲料
原材料名:砂糖類(果糖ぶどう糖液糖(国内製造)、砂糖)/炭酸、香料、カラメル色素、スパイス、酸味料、カフェイン
内容量:500ml
【栄養成分表示(100ml当たり)】
- エネルギー 47kcal
- たんぱく質 0g
- 脂質 0g
- 炭水化物 12g
- 食塩相当量 0g
三ツ矢クラフトコーラPET500mlパッケージより引用
三ツ矢クラフトコーラは発売からSNSでそれなりに話題となり、「美味しい」「まずい」の口コミ評価が入り乱れている状態だ。
コーラのお菓子味と表現する人が多く、ポッカサッポロのSPICE FACTORYザ・クラフトコーラとは違う味、本格的なクラフトコーラ味ではないといった表現をする人もいる。
アサヒ飲料が自信をもって発売した三ツ矢クラフトコーラがどれほどのものなのか?実際に飲んで確かめてみよう~!
本格的なクラフトコーラの味には遠いが美味い!
三ツ矢クラフトコーラを開栓して香りを嗅ぐと、コーラのお菓子に近い香り。スパイス感がぶわっと広がるような香りではない。
実際に飲むとスパイスが複雑に絡み合ったクラフトコーラっぽさはがあるも、クセは弱め。
ルートビア系の湿布感はほぼ無く、ちょっとコクがある上品なコーラに仕上がっている。
コカ・コーラに比べて刺激弱め、甘さ弱め、辛み弱めでコク深め、後味スッキリ。
コーラとして十分に美味しいと評価できる。
ただし手作り感がある本格的なクラフトコーラの味とは程遠く、やはりクラフトコーラ風の味であることは間違いない。
グビっと飲んだあとのゲップにお菓子のコーラっぽさが混じることからコーラのお菓子味と表現されることも分かる。
あくまで大手飲料メーカーが作ったクラフトコーラ風のコーラであり、本格的なクラフトコーラ好きはポッカサッポロのSPICE FACTORYザ・クラフトコーラのほうが美味いと評価するのも分かる味わいだ。
大手飲料メーカーが流行のジャンルに参入するのは分かるが、三ツ矢クラフトコーラのようなものが登場してしまうことには少し疑問があると僕は考えている。
シャンメリーのように中小企業の生産分野品種とし、大企業が入れない仕組みにするほうがクラフトコーラにとってよいのではないだろうか、
それがクラフトコーラの定義として明確になる道なのではないだろうか、
そんな風に思うところだ。
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