サントリーの「クラフトボスミルクティー」
すっきりした飲み心地のミルクティーを実際に飲んで感想と評価をしてみよう
「クラフトボスミルクティー」は「クラフトボス贅沢ミルクティー」としてリニューアル発売されました
ペットボトル飲料としてのミルクティーの難しさ「クラフトボスミルクティー」
2019年7月2日にサントリーから発売されたクラフトボスミルクティー(CRAFT BOSS Milk Tea)はクラフトボスの紅茶シリーズの第2弾となる新商品、すっきりと飲み続けられる軽やかな味わい・紅茶の香りと甘さが満足できるをコンセプトとした新感覚のミルクティーだ。
市販のペットボトルミルクティーとはこってりとした飲み心地で冬の時期になると売上が伸びるドリンクであることは常識、寒い季節に温かいミルクティーを欲する気持ちは誰にも止められない。
そんなペットボトルミルクティーの王座に君臨するドリンクは午後の紅茶ミルクティーで間違いないのだが午後の紅茶ミルクティーは冬がメインとなるドリンク、冬季には必ず午後の紅茶ミルクティーのテレビCMがバンバンと流れまくるのが現代の日本社会だ。
では夏季のミルクティーといえば?となると一発で答えられる人は多くないだろう。
そう、つまり市販のペットボトル飲料において夏のドリンク市場は炭酸やスポーツドリンクが花形商品であり夏のミルクティーは日陰の存在となる。
サントリーのクラフトボスミルクティーは夏のミルクティーといった隙間を狙った商品ではないが7月2日の発売は色々と考えての事なのだと思う。
夏季の新商品ドリンクを発売するながゴールデンウィークの5月がこれまでのパターンで7月は遅すぎるものの2019年の夏季シーズンは梅雨の長引きもあってか相当に遅い。
しかし秋を見据えた商品としては早すぎるものの、やるなら早いほうが良い。
とはいっても午後の紅茶とて季節に応じた3つのラインナップがある人気ドリンクだ、CMはどのの季節でもいけてしまう。
7/11に公開されたCMは午後の紅茶3種類を紹介するがメインは午後の紅茶レモンティーであり夏の女子高生をイメージできる。もちろん秋~冬に続くミルクティーもしっかりと宣伝...やはり午後の紅茶はペットボトル紅茶において王者たる存在だ。
ここまで強いキリン午後の紅茶のシェアを奪うには普通にやり方では難しい、そう考えるとサントリーのクラフトボスミルクティーの攻め方は間違ってはいないと思う。
だがしかし、クラフトボスシリーズは全般的に薄味過ぎるドリンク、しかもクラフトボスティーノンシュガーはお世辞にも美味しいと評価できるドリンクではなかったのだ。
ミルクティーを飲む側の気持ちとしては”「ホッとしたい」「安心したい」「幸せな気持ちになりたい」といった癒しを求める要素が強いと思っている。
クラフトボスミルクティーが消費者の求める要素を満たしているのか、それとも独自路線でのミルクティーなのか...
ドリンクマニアとして、実際に飲むのが楽しみだ。
サントリー「クラフトボスミルクティー」の原材料名と栄養成分表示
クラフトボスミルクティーの原材料名
牛乳、砂糖、乳製品、紅茶、食塩、デキストリン/香料、ビタミンC、乳化剤
クラフトボスミルクティーの栄養成分表示(100mlあたり)
- エネルギー33kcal
- たんぱく質0.7g
- 脂質0.5g
- 炭水化物6.5g
- 食塩相当量0.07g
サントリークラフトボスミルクティー500mlPETパッケージより引用
ミルクティーと言えば香りや渋みは重要な要素、ここを甘さなどで誤魔化してしまうとミルクティーの後味に影響が出てしまうと考えている。
そしてクラフトボスシリーズはデスクワークのおともに...というぐらいスッキリとした後味が特徴となっている(悪く言えば薄くて面白くない味)
クラフトボスミルクティーがどれだけ繊細な味を表現できるのか?も気になるポイントだろう。
これまで発売されてきたクラフトボスシリーズの中で最もおいしい
クラフトボスミルクティーのペットボトルキャップをあけるとしっかりとしたミルクティーの香りが鼻に飛び込んでくる、香りの面での評価は満足度が高い。
飲んでみると甘さはかなりひかえめ、それでいてミルクティーのコクを感じる飲み心地でありながらもスッキリとした味わいと後味....これは飲みやすい。
気になっていたミルクティーの渋みは全く感じられなくゴクゴク飲んでも問題ない。
クラフトボスミルクティーはこれまでに発売されてきたクラフトボスシリーズの中で最も美味いドリンクだ、この評価について異論を唱える人は少ないだろう。
クラフトボスシリーズのコンセプトの一つである”ゆっくりチビチビ”飲んでも問題ないし、もっと言えば夏に飲む市販のペットボトルミルクティーはこれぐらいサッパリとした飲み心地にするのが正解なのでは?と思うほどだ、
僕はサントリーの本気を舌で感じる。
クラフトボスミルクてーはミルクティーが持つ癒しの要素を十分に備えたドリンク、キリン午後の紅茶のまったりこってりな味わいではこうはいかない。
今後において、夏のミルクティーのシェアはクラフトボスが持っていってしまうのではないだろうか。
ただしクラフトボスミルクティーが冬でもいけるか?となるとうやはり難しいものがあるだろう。
そんな風に、僕は思う。